オリンピックは時代を映す鏡だ〜果たして僕達は進歩しているのか〜
【オリンピックと平和とお金と名誉と】
オリンピックというのは世界のトップアスリートが集うだけに、どの競技の選手も実に精悍な顔つきをしている。そしてどの選手も自分の意思を持った言葉を発するのを聞いて改めて感じた。
もう、オリンピックで称えられるべきは国境の違いや肌の色ではないと。
観客は「がんばれニッポン!」と声を大にしているが「がんばれ人間!」とか「がんばれ人類!」の方が相応しいのではないかと。
そもそも、紀元前500年以上前にギリシャで始まったオリンピックは各都市や領土や人種間の違いなく個人として名誉を授かっていた。競技の勝者はオリンピアンと呼ばれ世界中から賞賛と敬意を集めていた。 しかし、時代を経るにつれ金銭やナショナリズムが絡み...。
僕が言いたいのは「原点を見つめなおそう」という事なんだ。 このグローバリゼーションの時代、オリンピックの勝者が得るのは名誉と賞賛と敬意だけでいい。ナショナリズムや富や経済効果は不要なんだ。
僕らの時代と古代を比べて、果たして僕らの方が精神的に進歩しているのか? それの指標がオリンピックで分かる。
そう思います。